冬虫夏草について
中国で古くから漢方生薬として重宝されてきた「冬虫夏草」、最近では様々な病気や症状に効果があると注目が集まっています。
しかし、日本人としてはあまり聞き慣れない漢方生薬でもあるので「冬虫夏草って何?」と思う方もいるでしょう。
ここでは、冬虫夏草とは何か?そしてその効果・効能などをまとめていきたいと思います。
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冬虫夏草とは何か
冬虫夏草とは、虫草菌の一種であり生きた昆虫に寄生することで菌糸を体内に伸ばし、時期が来ると死亡した昆虫の頭部や関節から実肢体を伸ばして成長します。
キノコの一種でもあり、現在世界中で約300種ほど確認されています。
しかし、漢方生薬として重宝されている冬虫夏草は一種のみであり、それは海抜3,000~4,000mの高地に生息している「コウモリガ」の幼虫に寄生するコルジセプス・シネンシスと呼ばれる種類のみです。
コウモリガは夏から秋にかけて産卵し、卵から孵った幼虫は成虫になるまで地中で過ごします。
その間に虫草菌が幼虫に寄生し体内の養分をどんどん吸収、幼虫は危険を感じ地中に出ようとしますがその前に力尽き、春から夏にかけての時期が近付くと規制した虫草菌は実肢体を伸ばし地上へと成長します。
これがコルジセプス・シネンシスと呼ばれる冬虫夏草です。
コウモリガの幼虫に寄生する冬虫夏草以外に漢方生薬として認められているものはサナギタケ(コルジセプス・ミリタリス)を始めとした数種類のみですが、実際は人体への影響が確認されていない数十種類が冬虫夏草として出回っています。
従って冬虫夏草を購入する消費者としては、コルジセプス・シネンシスやコルジセプス・ミリタリスといった漢方生薬として認められている種類を注意して選ばなければなりません。
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冬虫夏草の効果と効能について
日本冬虫夏草の会が公表している冬虫夏草の効果・効能については、下記の通りになります。
・咳、喘息
・冷え症
・花粉症
・夜尿症
・肺気腫
・慢性腎炎
・腎不全
・がん(肺がん、肝臓がん、すい臓がんなど)
などの効果・効能があり、病気や症状に効くみたいです。
中国やチベットの古い医学書においても「冬虫夏草は身体強壮の効果があり副作用が少ない」という記録が残っています。
なぜ冬虫夏草が多くの病気や症状に効・効能があるかというと、それはやはり冬虫夏草に含まれている成分に他なりません。
冬虫夏草の成分
冬虫夏草に含まれている成分には、どんなものがあるのか?紹介していきたいと思います。
βグルカン(ベータグルカン)
βグルカンは菌類に多く含まれる多糖類であり、体内に吸収されないことから食物繊維の一種とされています。
胃腸で消化されないため腸内の免疫担当細胞に働きかけ、がん予防などに効果を発揮する成分です。
SOD(活性酵素除去酵素)
活性酵素とは本来体内に侵入したウイルスなどを殺菌するためのものですが、その強力さゆえ細胞をも傷つけてしまうことがあります。
SODはそんな活性酵素を瞬時に還元してくれるため、身体の健康を内側から守ります。
エルゴステロール
レモンの約10倍の抗酸化作用があり、血液の健康を保ってくれます。
これにより慢性腎炎や腎不全といった病気を始め、冷え症などの悩みにも効果ありです。
マントニール
冠動脈を拡張させ、血糖値を上げずに血圧を下げたり血液に対して働きかける成分です。
虚血性心疾患(狭心症や心筋梗塞)にも効果あり。
コルジセピン
冬虫夏草の中でもサナギタケ(コルジセプス・ミリタリス)のみに発見されている成分で、悪性腫瘍の細胞死を誘発する効果が確認されています。
以上のような成分から、冬虫夏草は様々な病気や症状に効果があるとされています。
また、その成分量にも注目であり、βグルカンに至っては通常のキノコの約170倍もあるのです。
まとめ
冬虫夏草の効果、効能について、下記のような効果、効能があり、
・咳、喘息
・冷え症
・花粉症
・夜尿症
・肺気腫
・慢性腎炎
・腎不全
・がん(肺がん、肝臓がん、すい臓がんなど)
など色々な症状に効くので、試してみるのもありだと思います。
また、冬虫夏草は漢方生薬であることから、その飲み合わせや飲み方などによって効果・効能が大きく変わります。
場合によっては、まったく効果が表れないこともあるので、注意が必要です、
他の漢方生薬との相性などをしっかりと確認して、摂取するようにしましょう。
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