低糖質ダイエットって、本当に簡単?
体重の増え過ぎは体によくありませんから、ある程度以上、体重が増えた場合には、ダイエットをすることになります。
しかし、これは言うは易く、行なうは難しです。
一般的に行なわれているダイエット方法としましては、食事制限や運動があります。
食事制限によるダイエットでは、食べる量自体を減らすことで摂取カロリーの量を抑えて、体重をコントロールします。
また、運動によるダイエットでは、有酸素運動などによって消費カロリーを増やし、そのことによって体内の脂肪を燃焼させて体重を減らします。
どちらもダイエットとしては有効なのですが、精神的・肉体的に辛い面があり、ダイエットの効果が出る前に挫折されるケースも多いです。
そこで最近注目されているのが、低糖質ダイエットです。
この低糖質ダイエットでは、食べる量を減らす必要がなく、また、ハードな運動をする必要もないと言われています。
本当にそうなら、とてもやりやすいダイエット法ということになるのですが、実際のところ、どうなのでしょうか。
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低糖質ダイエットの基本的な仕組みとは?
低糖質ダイエットとは、食事による血糖値の上昇を抑えることを目的としたダイエットです。
血糖値とは、血液の中に含まれているブドウ糖の量を数字で表したものです。
イメージ的には、血液の中の糖分の量と考えていただければと思います。
一般的に食事の後では、一時的に血糖値が上がります。
これ自体は自然なことで、特に問題となるようなことではありません。
問題なのは、食事の仕方によっては、食後に血糖値が上がり過ぎてしまうということです。
普通、血糖値は食後に一時的に上がり、やがて元の状態に戻っていきます。
しかし、食後に血糖値が上がり過ぎてしまった場合には、上がり過ぎたために元の数値まで戻りにくくなることがあります。
元の数値まで戻らないということは、血液の中のブドウ糖が、通常の状態よりも余分に残ったままということです。
そして、余ったブドウ糖がどうなるかと言いますと、脂肪に変わってしまうことがあるのです。
その結果、脂肪が増えて、体重も増加してしまうというわけです。
また、血糖値が十分、下がらない場合、その影響で病気になってしまうこともありえます。
このように、食後に血糖値が上がり過ぎますと、人体にさまざまな悪影響を及ぼします。
低糖質ダイエットは、食後に血糖値が上がり過ぎないように、食事の内容や食べ方に注意するダイエット法です。
カロリーのコントロールではなく、血糖値をコントロールすることによってダイエット効果を上げよう、というものなのです。
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低糖質ダイエットの簡単なやり方とは?
低糖質ダイエットにはいろいろなやり方があるのですが、まずは簡単にできる方法からご紹介していきましょう。
最初に食事の内容についてですが、普段の食事の内容から、糖質の多いものを減らします。
これは、摂る糖質の量を減らすことによって、血糖値の上昇を抑えようというものです。
減らすものとしては、パン、ご飯などがあります。
また、甘さが魅力のデザート類も控えた方がよいでしょう。
ちなみに、パンやご飯に関しましては、ライ麦パンや玄米などの方が、より血糖値が上がりにくくなるとされています。
食べる順番に関しては、野菜を一番最初に食べるようにします。
食べ方も早食いは禁物です。
よく噛みながら、時間をかけてゆっくり食べるようにすることで、血糖値の急激な上昇を抑えることができます。
他には、食事内容に酢や牛乳を取り入れるのも効果的です。
あと、ジャンクフードの類は避けるようにしてくださいね。
低糖質ダイエットの3ステップとは?
低糖質ダイエットをもう少し本格的に行ないたい場合には、3段階に分けて行なうのが効果的です。
3段階の名称は、「インダクション」「オンゴーイング」「メンテナンス」となります。
また、「低糖質期」「低GI期」「維持期」と呼ぶこともあります。
最初のインダクションでは、少しハード目に糖質を制限します。
パンなどの他、牛乳や、糖質の多い野菜も不可です。
次のオンゴーイングは、低GI期とも呼ばれる通り、GI値の低いものを食べる段階になります。
GIとは、グリセミック指数(またはグリセミックインデックス)の略で、食品ごとの血糖値の上がり方を示したものです。
つまり、低GI期とは、血糖値の上がりにくいものを食べる時期ということになります。
と言いましても、インダクションよりは、食べられるものの種類が増えます。
具体的には、食物繊維の多い野菜やベリー類などを食べてもよくなります。
最後のメンテナンスは、下がった体重を維持する段階です。
前の2段階よりは自由に食べられるようになりますが、やはり、ある程度の注意は必要です。
一般的には、最初のインダクションが2週間、次のオンゴーイングが目標体重に下がるまで、最後のメンテナンスが目標体重に下がって以降、となっています。
なお、こちらのやり方で低糖質ダイエットを行なう場合、少しハード目な内容になりますし、細かな注意点もありますので、できればきちんとした指導を受けながら行なう方が、健康のためにはおすすめです。
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