胆のう炎の症状について
胆のうという臓器にはあまり聞き馴染みがない人が多いと思います。
胆のうというのは、肝臓で作られた胆汁を貯めておき、様々な栄養素の消化を補助する重要な役割を持っています。
胆のうの働きを知らない人は、お腹が痛くなっても胃や腸の問題かな、とついつい思い込みがちですが、そうした症状が出たときは「もしかしたら胆のう炎かもしれない」という可能性もあるので注意が必要です。
胆のう炎の症状として、腹痛だけではなく、急性胆のう炎と慢性胆のう炎に分けることができます。
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急性胆のう炎の初期症状について
急性胆のう炎の場合、初期症状として、腹痛や肩周辺の激痛、吐き気、発熱、悪寒などといった症状が発生します。
症状が酷い場合、自分一人で立ち上がれないほどの激痛が伴います。
のた打ち回るほどの激痛なので、すぐに病院へ行きましょう。
また、胆のう炎の初期症状の一つとして、尿の色が異常に濃くなったり、身体の一部に黄疸(黄色くなる)が生じたりすることもあるので注意しましょう。
慢性胆のう炎の初期症状について
慢性胆のう炎の場合、初期症状がまったく出ないことが多く、症状が出ても急性より、はっきりとした症状がでないので、わかりづらく、また、急性胆のう炎より軽い症状がでるので、腹痛と間違われることが多いみたいです。
ですが、急性胆のう炎の症状としての要素もあるので、腹痛だからといって、大丈夫かというと注意が必要です。
ニュース:俳優の西田敏行が胆のう炎で入院
4月19日に頸椎(けいつい)亜脱臼の手術を受けた俳優の西田敏行(68)が、今度は胆のう炎を患っていることが5日、分かった。
関係者によると先月下旬、腹部に激しい痛みを感じ調べたところ、胆のう炎と診断。
「大きな手術後、このような病状が出ることが時々あるようです」(同関係者)と説明。
西田は当初、6日収録の「探偵!ナイトスクープ」(テレ朝系)で仕事復帰する予定だったがとりやめる。
西田は今も入院中で6、7日に精密検査を受けた上で、手術するかどうか治療法を決める。
首の方は順調に回復しているという。
<yahooより>
胆のう炎の原因について
胆のう炎はなぜ発生するのか?
その原因をいくつか説明していきます。
症状の重い胆のう炎について
症状の重い胆のう炎の場合は、約90%の確率で”胆石”が関係しています。
胆石は胆汁に含まれるコレステロールが結晶となり、肥大化して石のようになったものです。
この胆石が正常な胆のうの働きを妨害することが、胆のう炎発生の主な原因です。
さらに胆のう炎は、特に35~50歳の中年期の女性に多いと言われています。
中年の男性と比べると実に約1.4~1.6倍もの発症率と言われています。
老化による機能の衰えに加えて、運動をしない生活や食の欧米化によるコレステロールの過剰摂取、男性よりも女性の方が脂肪を蓄えやすい体質であることなどが関わっています。
ただし、運動不足やコレステロールの過剰摂取などが直接、胆のう炎につながるのではなく、あくまでも原因として、胆石が作られやすいということなので、こうした生活を続けていても胆のう炎の症状がでない人もいます。
その他の胆のう炎の原因について
上記以外にも、何らかの病気で胃や腸を手術した経験がある人や、胆のう以外の臓器に異常がある場合なども、胆のうの働きを鈍らせる要因となるようです。
また、精神的なストレスが原因で、食生活が乱れ、睡眠を妨げたりして、胆のう炎になる可能性があります。
胆のう炎は余程の症状が出ない限り、気付きにくい病気でもあります。
胆石の存在の有無だけでも病院で受診して調べてもらい、胆のう炎になる可能性があるかどうか確認しておくことが大切だと思います。
胆のう炎にならないための食事
胆のう炎の原因の一つとして、食生活の乱れというのをあげましたが、裏を返せば、胆のう炎は日々の食事を通して、改善・予防することができる病気だとも言えます。
胆のう炎の予防には、胆のう炎の原因である胆石を作らないような食事を続けることがとても大事です。
胆石の作る主な要因として「コレステロール」が原因になってきます。
コレステロールを多く含む食べ物として、牛肉やサラミ、木の実などがあげられます。
料理としては、揚げ物、脂の多い炒め物、卵料理などがコレステロール、脂肪が多く含まれています。
その他にも、お酒や濃いコーヒーなど刺激の強い飲み物なども多く含まれているので、飲みすぎには注意が必要です。
胆石を作らないためにもコレステロールのコントロールが必要不可欠です。
そこで大事な栄養素として、「食物繊維」があります。
食物繊維は、コレステロールを排出するために多い食べる必要があります。
食物繊維を多く含む食べ物
食物繊維を多く含む食べ物として、ゴボウやタケノコ、トウモロコシなどの野菜を始め、インゲンや大豆などの豆類、海藻類、果物類などがあります。
また、コレステロールが含まれている食物を「全く食べない」ことで胆のう炎を予防できるわけではありません。
コレステロールの一日の摂取量は28~35gが適量とされていて、こうした食事と食物繊維が含まれる食事をバランスよく食べることが大事なのです。
胆のう炎にならないためにも、継続して食事にきをつけることが大事です。
また、定期的に病院へ行って胆石の確認を行うことも大事だと言えます。
食生活に不安がある人や胆のう炎の予防を始めようと考えている人は積極的に食事と病院での検査を受けるようにしましょう。
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