足がだるいのは病気のサインの可能性も
日常生活の中で足がだるいと感じることは、そんなに珍しいことではありません。
たいていは、ちょっとした疲労が原因で、2、3日もすれば回復しているのが普通です。
しかし、長期間に渡って足のだるさがなかなか抜けない感じがするようであれば、危ないかもしれません。
その原因として、下肢静脈瘤という病気があります。
また、足のだるさ=肝臓の状態につながっている場合があったり、日ごろの疲れが溜まっているとなかなか疲れが抜けなかったりします。
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足がだるいと感じる静脈の病気、下肢静脈瘤とは
足がだるいと感じるのは、下肢静脈瘤が原因の場合があります。
下肢静脈瘤とは、足の静脈にある静脈弁に異常が発生することによって発症する病気です。
そもそも血管には動脈と静脈の2種類があります。
動脈とは、心臓から出る血液を体のすみずみまで送り届けるための血管のことです。
静脈はその逆で、体のすみずみまで届いた血液を心臓に送り返すための血管です。
下肢静脈とは、股の付け根より下の部分の静脈のことです。
足裏まで届いた血液が心臓に向かうよう、股より上の部分まで送り届ける働きがあります。
ここでポイントとなるのが、人間がふだん生活している時は、心臓は足よりも上にあることが多い、ということです。
ですから下肢静脈は、下にある血液を上へと押し上げなくてはいけません。
一息に押し上げるのは無理ですから、下肢静脈の途中には、何ヵ所も逆流防止のための弁があり、心臓に向けて少しずつ押し上げていくのです。
この弁に異常が発生しますと、逆流防止ができなくなってしまいます。
そうなりますと、上に送られるはずの血液が逆流して、足の静脈の中に溜まってしまうという事態が発生します。
これが下肢静脈瘤です。
下肢静脈瘤にはいくつか種類があるのですが、足のだるさを感じやすいのは伏在型静脈瘤と言われるものです。
足には、大伏在静脈や小伏在静脈という静脈があり、弁の異常が発生すると足に瘤(こぶ)のようなものが浮き出てきます。
下肢静脈瘤は命に関わる可能性は極めて低い病気なのですが、放置していると次第に進行してしまう病気でもあります。
悪化しますと足に炎症やただれが起きやすくなりますので、早めに対応しておきたいものです。
ふくらはぎなら肝臓に注意
足がだるいと感じるケースの中でも、特にふくらはぎにだるさを感じるようであれば、肝臓が弱っている可能性があります。
肝臓は元来、非常に丈夫な臓器で、その回復力には目を見張るものがあります。
その反面、病気などによって機能が低下してしまっても、痛みなどの自覚症状が出にくい臓器でもあります。
症状が表に現れにくいため、「沈黙の臓器」とも呼ばれています。
状態が悪化しても痛みなどがあまり出ませんので、痛くないからといって軽く見ていると、いつの間にか重症になってしまっているということがありえます。
そういう意味では、特に注意しておく必要がある臓器とも言えるのです。
肝臓が原因の場合には、ふくらはぎのだるさ以外にも、いろいろな特徴がありますから、まずはそちらをチェックしてみましょう。
具体的な特徴としましては、顔や爪の色が黄色くなる、右肩がつりやすくなる、などがあります。
また、ふくらはぎも単にだるさを感じるだけではなく、鈍い痛みを伴うことが多いです。
一度、ご自分でチェックしていただいて、該当されるようでしたら、早めの受診がおすすめです。
足がだるい時、休むのは逆効果?
ここまで病気で足がだるいと感じるケースについて見てきましたが、もちろん、疲労によって足のだるさを感じるケースも、多々あります。
健康な方の場合、少しくらいの疲労であれば、すぐに回復するものなのですが、たまに疲労がなかなか回復せず、いつまで経ってもずっと足がだるいまま、といった方も見受けられます。
これはケースバイケースではありますが、回復のさせ方が間違っている場合もあります。
実は、疲労によって足が棒のようになってしまったりした場合には、ただ横になって静かに休んでいるだけでは、回復のペースは上がりにくいのです。
疲労した個所に血液が流れることによって、疲労物質が取り除かれ、だるさが回復していくのですが、足の筋肉が硬くなったままでは、十分な量の血液が流れることができません。
その結果、疲労回復が遅れ、いつまで経ってもだるいまま、といった状態になりがちなのです。
ですから足が棒のようになってしまった場合には、少し面倒でも、がんばってストレッチをしておきましょう。
また、その後も、ただ動かないでいるのではなく、何かしらの雑用をやるなどして、足に負担がかからない範囲で、足の筋肉を適度に動かしておくことが重要です。
ストレッチによって筋肉の硬さがほぐれ、適度に動かすことによって血流がよくなれば、疲労の回復が促進され、足のだるさからも早めに解放されることになります。
足のだるさがキープされにくい状況を作ってあげることが、足の疲労回復には効果的なのです。
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