脱水症状 症状と頭痛について
人間が生きていく上で食料と共に必要不可欠なのが水です。
人間の体重のうち水分が占める割合は非常に高く、体重の6割程度は水分から出来ています。
子供の場合はさらに高く、実に体重の8割は水分なのです。
この水分を必要量以下しか摂らなかったり、汗などで水分流出が激しかったりすると、体の中の水分がどんどん減少していきます。
このように重要な成分である水分が不足すると体に不調を起こし、脱水症状と呼ばれる状態を引き起こすことになります。
脱水症状はいつでも、どこでも起こりえるものですが、特に夏場が最も危険な時期と言えます。
脱水症状になり、救急車で救急搬送されるのも、この時期に突出して増えるのが一般的なパターンです。
では、脱水症状になると具体的にはどんな症状があらわれるのでしょうか。
軽いものとしては、のどの渇きです。
これは水分不足と言っても、全身の水分のうちせいぜい4%程度が失われている状態です。
この程度なら、それほど心配はいりません。
水分を取れば、すぐに回復する場合がほとんどです。
それがさらに進行して、全身の水分の4%以上が失われると大変です。
そうなると、頭痛や全身のだるさなどの症状が現れてきます。
また、目まいが起きたり、吐き気がしたり、さらには嘔吐することもあるでしょう。
このように大きな異変が起きているなら、危険な状態と言えます。
このように症状別に自分の脱水の程度がどの程度なのか把握するようにしましょう。
スポンサードリンク
脱水症状 高齢者の場合の危険性について
脱水症状を理解するうえで知っておくべきことは、いつでも、どこでも、誰でも起こるものだということです。
だから、自分には関係ないと思わないようにしたいものです。
とりわけ、高齢者は要注意です。
実際、脱水症状を起こすのは高齢者が多いのです。
下手をすると命に関わるものですので、脱水症状が起きるメカニズムと危険性は十分に理解しておく必要があります。
では、なぜ高齢者は危険度が高いのでしょうか。
それは、いくつかの理由があるのです。
まず言えるのは、高齢者は元々、若い人と比べると水分量が少ないのです。
だから、同じ量の水分が失われたとしても、高齢者のほうがダメージが大きくなります。
それに喉の渇きを感じにくくなっているため、意識して水分を取っていないと、知らないうちに脱水症状になりやすいのです。
つまり、体内の調節機能が弱まっているわけです。
また、持病などにより、体内の水分や塩分をうまく調整出来ない場合にはなおさら脱水症状を起こす可能性が高まります。
このように自分では感じにくくなっている面があるため、自分自身で意識しておくと同時に、周囲の者が気を配る必要があります。
特に最近は高齢者の一人暮らしが増えています。
そうなると、配慮してくれる人がいないため、気づいたら脱水症状になっているというケースもあります。
一人暮らしの場合は水分摂取の自己管理が必要になります。
意識して水分を定期的に取るようにしましょう。
それが脱水症状を防ぎます。
脱水症状に良い食べ物と飲み物、食品について
脱水症状には飲み物が重要ですが、同時の食べ物にも気を配るべきです。
特に飲み物としては、水やお茶も良いのですが、出来ればスポーツドリンクが効果的です。
スポーツドリンクは汗をよくかくスポーツ選手がよく利用することからわかるように、体内への浸透と言う面でも効果があります。
特に水分と同時にナトリウムなどの塩分が取れるのがメリットです。
もし、こうしたスポーツドリンクがないのであれば、水やお茶と共に塩分を取ることを忘れないようにしましょう。
夏場の時期は塩分が多い食事をとっておくと安心です。
また、最近では夏場になると塩飴と呼ばれる飴が売り出されています。
これを買っておき、舐めるのも効果的です。
脱水症状は体が弱っているときにも起こりやすいので、普段から栄養をしっかり取って強い体を作っておくことも重要です。
そういう意味でも食事は重要と言えるのです。
炎天下が危険だと言うのは多くの方が知っていますが、実は室内も危険です。
だから、部屋の中にいるときにも飲み物には気をつけておくべきです。
特にエアコンを効果的に使うことも脱水症状を防ぐには効果があるのです。
節約意識が高い人も夏場はある程度、エアコンを使うことを考えたほうが良いでしょう。
スポンサードリンク