尿酸値が高い原因
尿酸値が高い原因には大きく分けて遺伝的要因と環境要因の2つにわけることができます。
遺伝的要因ですが、まれで影響が強い遺伝子と、頻度が高く影響が弱い遺伝子とに分けられます。
この中で尿酸に関わる遺伝子は頻度は高いけれど影響が弱い遺伝子になります。
この遺伝子は腎臓の尿細管に発現して、物質輸送に関係することが多いのです。
環境要因ですが、一つめは食生活の問題が挙げられます。
食事の内容というのはもちろん尿酸値にも影響します。
肉食は通風を増やして、海産物も通風を少し増やすことがわかっています。
野菜は通風を減らし、乳製品も減らすと考えられています。
しかし栄養が極端に偏りすぎていても駄目ですし、他の病気を招く可能性もあるので、野菜が多い食事を心がけるようにすることをおすすめします。
また肥満の人には尿酸値が高いといった結果も出ていることから、食事の量を減らして標準体重に近づける努力が必要です。
飲酒も深く関わってきます。
アルコールを摂取すると一時的に尿酸の値は上がります。
アルコースが体内で分解されるときに尿酸が作られ、その際にできる乳酸が体内に尿酸を蓄積します。
一部のアルコール飲料には尿酸の元となるプリン体が含まれているのも原因です。
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尿酸値が高い食べ物
尿酸値が高い食べ物ですが、尿酸値の上昇の原因の大元となるプリン体が多く含まれている食品がそれにあたります。
プリン体の1日の摂取の上限は400mg程度です。
煮汁やだし汁は、煮干し、鰹節、干ししいたけ、鶏がらといった食材から抽出しますが、これらの食材はプリン体を多く含んでいるため、煮汁や麺類のスープなどはなるべく飲まないようにしましょう。
塩分過多にもなってしまうので、健康維持のためにもスープは全部飲まずに残すことをおすすめします。
肉類の中でもレバーや肝臓といった内臓系の部位にはプリン体が含まれているので注意が必要です。
貝類、甲殻類なども注意が必要です。
魚類では白身魚より、青魚や赤身の魚に含まれる傾向があり、内臓にも多いので頭や内臓を丸ごと食べるような小魚や干物、白子にも注意が必要となってきます。
豆類(大豆や小豆)とそれを使用した加工品などにも多く含まれています。
100グラムあたりのプリン体含有量ですが、ビールは3.3~6.9mgという数値に対して、煮干しは746.1mgが含まれています。
ビールはプリン体が多いという印象がある人も多いと思いますが、実はそれよりも注意するべき食材はたくさんあるのです。
尿酸値が高い症状、どうなる
尿酸値が高いとどうなるかというと、高尿酸血症を発症し、それを放っておくと関節などに激痛を伴なう痛風に進行していきます。
高尿酸血症とは日本では約500万人の人がかかっていると言われています。
尿酸は体内に常時1,100mg蓄積されているのですが、1日に700mg産生されて、同量が汗や尿や便などと一緒に排泄されます。
このことで体内の尿酸の量は一定に保たれているのですが、尿酸が産生されすぎたり、上手に排泄されなかったりすると、血清中の尿酸の濃度は上昇し、血清尿酸値が高くなります。
7.0mg/dl以上の場合を高尿酸血症といい、ほとんど自覚症状などが現れない場合を無症状性高尿酸血症と言います。
この状態を放っておくと痛風に進行してしまうので、早めに値を下げることが大切なのです。
さらにこれに糖尿病や高血圧症、高脂血症などを合併してしまうと、心筋梗塞や狭心症を招く可能性もあります。
尿酸血は内科での血液検査、健康診断、人間ドックで測定することが可能です。
必ず検査をして健康管理をしていく上で役立てていくようにしましょう。
検査の結果、異常値が出た場合には必ずすぐに医師に相談をして治療をしていくことをおすすめします。
尿酸値が高い原因・食べ物・症状どうなる:まとめ
・尿酸値が高いとどうなるかというと、高尿酸血症を発症し、それを放っておくと関節などに激痛を伴なう痛風に進行していきます。
・高尿酸血症とは日本では約500万人の人がかかっていると言われています。
尿酸は体内に常時1,100mg蓄積されているのですが、1日に700mg産生されて、同量が汗や尿や便などと一緒に排泄されます。
このことで体内の尿酸の量は一定に保たれているのですが、尿酸が産生されすぎたり、上手に排泄されなかったりすると、血清中の尿酸の濃度は上昇し、血清尿酸値が高くなります。
・糖尿病や高血圧症、高脂血症などを合併してしまうと、心筋梗塞や狭心症を招く可能性もあります。
尿酸血は内科での血液検査、健康診断、人間ドックで測定することが可能です。
・尿酸値が高い原因には大きく分けて遺伝的要因と環境要因の2つにわけることができます。
・野菜が多い食事を心がけるようにすることをおすすめします。
・尿酸値が高い食べ物ですが、尿酸値の上昇の原因の大元となるプリン体が多く含まれている食品がそれにあたります。
・煮汁やだし汁は、煮干し、鰹節、干ししいたけ、鶏がらといった食材から抽出しますが、これらの食材はプリン体を多く含んでいるため、煮汁や麺類のスープなどはなるべく飲まないようにしましょう。
・肉類の中でもレバーや肝臓といった内臓系の部位にはプリン体が含まれているので注意が必要です。貝類、甲殻類なども注意が必要です。
・豆類(大豆や小豆)とそれを使用した加工品などにも多く含まれています。
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