ウェルシュ菌 カレー 症状の関係
カレーは寝かせると美味しい
と言われていることから、何日かに渡って食べるということも珍しくありません。
2日目でも3日目でもしっかりと加熱調理すれば安心と考えている方も多いのではないでしょうか。
しかし、カレーに発生する菌の中には1時間以上の加熱でも死滅しないものがいます。
それがウェルシュ菌です。
この菌は牛肉、豚肉、鶏肉などから検出され、常温で放置すればみるみるうちに増殖していきます。
ウェルシュ菌に感染すると10時間程度の潜伏期間の後に発症します。
主な症状は下痢であり、人によっては菌が原因だと気づかないこともあります。
カレーを食べた後に下痢に見舞われた場合はこの菌が原因である可能性が高いと言えます。
下痢は1日で治まるのでそれほど重大な症状というわけではありませんが、大切な予定や仕事などには差し支えるので避けたいところです。
また、赤ちゃんやお年寄りの方は下痢によって水分不足に陥ると脱水症状の恐れがあります。
特に夏場は菌が繁殖しやすく、汗による水分の消費も重なるので生命に関わる自体にもなりかねません。
健康的な生活を送るためにも注意しておく必要性が高いと言えます。
また、学校や施設などで集団感染を引き起こしている事例もあります。
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ウェルシュ菌 カレー:予防
ウェルシュ菌は加熱による殺菌が難しいという特徴があります。
すなわち、一度発生した菌は減らすことが出来ず、繁殖を抑えるしかありません。
幸い、この菌は一定量を超えない限りは人間の体に影響をほとんど与えません。
そのため、菌の繁殖を抑える手立てを打っていくのが予防の基本となります。
ウェルシュ菌は常温で繁殖しやすい菌なので、カレーを2日に渡って食べたい時は冷蔵庫や冷凍庫で保管する必要があります。
この菌はカレーを調理し始めたタイミングではなく、肉類を扱い始めた段階で繁殖が始まっています。
そのため、肉類は切る直前まで冷蔵庫で保存し、切り終わったらすぐに熱を通しましょう。
カレーを調理、再加熱する際にはよく混ぜることも大切です。
一晩寝かせると美味しくなるとも言われますが、夏場なら作り置きは2日までに留めておくことをお勧めします。
保存する時は1つの容器に全てを入れるのではなく、複数の容器に分けた方が繁殖を遅らせることが出来ます。
ウェルシュ菌は酸素に弱いという性質があるので、空気に触れやすい構造の容器を使用すると有効です。
他の菌とは異なり、密閉容器を使えば安心できるというわけではないので注意しておきましょう。
ウェルシュ菌 カレーの見た目はどうなの?
ウェルシュ菌が繁殖しているカレーは見てもほとんど分かりません。
数日寝かせたカレーは徐々に見た目が変わってきますが、それはウェルシュ菌ではないのでやはり判断することが出来ません。
また、臭いの変化はないので気にする必要はないと言えるでしょう。
菌によって食材が腐ってしまうと匂いが出るのでそれをもって回避することが可能です。
しかし、この菌は食材を腐らせる菌ではないので匂いにも表れてきません。
これがこの菌が蔓延してしまう大きな原因と言えます。
さらにはその症状も下痢であるため、この菌が原因となっていたか知らずに過ごすということもあります。
菌への感染に気づかずに下痢をただの体調不良と判断してしまうと、家でカレーを作る度に感染するということすら起こり得ます。
特定の菌に何度も侵されることは非常に危険です。
そのため、原因不明の下痢に見舞われた時はこの菌の仕業ではないかと考え、次からの食材の保管方法を変えることをお勧めします。
ウェルシュ菌は相当に繁殖が進まない限りは明白な症状が現れないため、当日作ったものを食べる上では基本的に問題がありません。
それゆえに外食よりも自炊で発生しやすい食中毒です。
特に一人暮らしの方は数日に渡って同じものを食べるケースが多く注意が必要です。
ウェルシュ菌 カレー:まとめ
・カレーに発生する菌の中には1時間以上の加熱でも死滅しないものがいます。それがウェルシュ菌です。
・ウェルシュ菌に感染すると10時間程度の潜伏期間の後に発症します。
・ウェルシュ菌は加熱による殺菌が難しいという特徴があります。
・ウェルシュ菌は常温で繁殖しやすい菌なので、カレーを2日に渡って食べたい時は冷蔵庫や冷凍庫で保管する必要があります。
・ウェルシュ菌はカレーを調理し始めたタイミングではなく、肉類を扱い始めた段階で繁殖が始まっています。そのため、肉類は切る直前まで冷蔵庫で保存し、切り終わったらすぐに熱を通しましょう。
・ウェルシュ菌は酸素に弱いという性質があるので、空気に触れやすい構造の容器を使用すると有効です。
・ウェルシュ菌が繁殖しているカレーは見てもほとんど分かりません。数日寝かせたカレーは徐々に見た目が変わってきますが、それはウェルシュ菌ではないのでやはり判断することが出来ません。また、臭いの変化はないので気にする必要はないと言えるでしょう。
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