甲状腺腫瘍(がん)の良性、悪性の症状、基礎知識について

甲状腺腫瘍って、どんなもの?

甲状腺腫瘍は、男性よりも女性の方に多く見られる病気です。

主な症状としましては、のどの違和感や首のしこりなどがあります。

ただ、実際にはそういった症状はほとんど出ないことが多いです。

 

つまり、ご本人が症状を感じることが少ない病気ということです。

甲状腺腫瘍には良性のものもあれば悪性のものもあるのですが、全体的な傾向としましては、すぐに命に関わるようなものではないケースがほとんどです。

しかし、中には危険なものもあるため、注意が必要です。

  

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甲状腺腫瘍の基礎知識:そもそも甲状腺って何?

甲状腺腫瘍は甲状腺で発症する病気なのですが、そもそも甲状腺とはどんなもので、体の中のどこにあるのでしょうか。

甲状腺とは、ホルモンの一種を造る組織のことです。

この場合のホルモンとは、男性ホルモン、女性ホルモンなどという場合の、あのホルモンです。

甲状腺は、甲状腺ホルモンというホルモンを造っています。

場所は首にあり、高さ的には、のどぼとけの下に当たります。

甲状腺腫瘍とは、この甲状腺に腫瘍ができることなのです。

 

甲状腺腫瘍の基礎知識:良性の甲状腺腫瘍とは

甲状腺腫瘍のほとんどは、良性のものです。

良性の甲状腺腫瘍は、悪性の甲状腺腫瘍と違って、あまり心配はいりません。

ただし、だからといって安心しきってよいというわけでもないのが難しいところです。

一見、良性の甲状腺腫瘍のように見えても、中にがんが含まれている場合もあるため、ある程度の注意が必要なのです。

 

腺腫様甲状腺腫(せんしゅようこうじょうせんしゅ)

腺腫様甲状腺腫とは、甲状腺に何個か、しこりができるというものです。

基本的には健康上の心配はないケースが多いのですが、がんを合併する可能性もあるため、注意が必要です。

そのため、年に1~2回程度、通院して、状態を確認してもらう必要があります。

また、がんが含まれている可能性がある場合や、腺腫様甲状腺腫の状態によっては、手術を行なうことがあります。

ちなみに厳密に言えば、腺腫様甲状腺腫は良性の甲状腺腫瘍ではなく、過形成と呼ばれるものと考えられています。

 

濾胞腺腫(ろほうせんしゅ)

濾胞とは、甲状腺にある袋のような組織です。

甲状腺ホルモンを蓄える働きがあります。

濾胞腺腫とは、この濾胞から腫瘍ができるというものです。

痛みはなく、腫瘍が小さい場合には特に治療の必要もありません。

 

しかし、腫瘍が大きくなる可能性があるため、年に1~2回程度、通院して状態を確認してもらう必要があります。

また、濾胞腺腫の中には、悪性の甲状腺腫瘍である濾胞がんと見分けがつきにくいものもあります。

そのため、濾胞がんの可能性を否定できない場合には、手術をすることもあります。

ちなみに濾胞がんの可能性がなくても、濾胞腺腫の状態によっては手術を行なうことがあります。

  

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甲状腺腫瘍の基礎知識:悪性の甲状腺腫瘍とは

悪性の甲状腺腫瘍には、5つの種類があります。

それぞれ、乳頭がん、濾胞(ろほう)がん、髄様(ずいよう)がん、未分化がん、悪性リンパ腫、となります。

 

乳頭がん

甲状腺乳頭がんとも呼ばれます。

甲状腺がんのおよそ80%が乳頭がんです。

名前に乳頭という言葉が入っていますが、これは外見から付いた名前で、乳房等とは関係がありません。

乳頭がんのがん細胞の形が乳頭に似ているため、そう名付けられたというだけのことです。

進行が遅いがんで、治る率もかなり高めです。

 

濾胞がん

甲状腺濾胞がんとも呼ばれます。

濾胞とは袋のような組織で、甲状腺ホルモンを蓄える働きがあります。

進行が遅いがんで、治る率も高めですが、ごくまれに骨や肺などに転移することがあります。

 

髄様がん

甲状腺髄様がんとも呼ばれます。

甲状腺の中のC細胞というものから発症するがんです。

C細胞とは、カルシトニンというホルモンを造り出す細胞です。

 

ちなみに、カルシトニンにはカルシウムの濃度を下げる働きがあります。

そのため、髄様がんの影響で低カルシウム血症が出ることがあります。

低カルシウム血症とは、カルシウムの濃度が低下したことによって起こるもので、手の指や口が痺れるなどの症状があります。

髄様がんは、3分の1が遺伝によるものです。

確率は低いのですが、合併して他の病気を発症することがあり、多発性内分泌腺腫瘍症(たはつせいないぶんぴつせんしゅようしょう)(略称MEN)と呼ばれています。

 

未分化がん

甲状腺未分化がんとも呼ばれます。

甲状腺がんの中では進行が非常に早く、命に関わる可能性が高いがんです。

発症される方は年配の方が多いです。

悪性で危険度の高いがんなのですが、状態や条件によっては、術後、長期に渡って生存されたケースもないわけではありません。

 

悪性リンパ腫

甲状腺悪性リンパ腫とも呼ばれます。

この病気は悪性リンパ腫であって、がんではありません。

悪性リンパ腫とは、血液の中にあるリンパ球というものが異常増殖することによって起こる病気です。

リンパ球は白血球の一種なのですが、それが異常に増えることで、病気を引き起こしてしまうのです。

甲状腺悪性リンパ腫は、橋本病とも呼ばれている慢性甲状炎から発症することが多いです。

60歳以上の女性の方に多く見られ、急に甲状腺が大きくなるなどの症状があります。

名前に悪性と付いていますが、治る確率は比較的、高めです。

 
 
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