甲状腺の病気、橋本病とは、合併症と治療、妊娠や出産の関係は

甲状腺の病気、橋本病とはどんなもの?

橋本病とは、甲状腺の病気の一種です。

甲状腺とは、甲状腺ホルモンというものを造るための臓器です。

ちなみに、甲状腺ホルモンとはホルモンの一種で、体の新陳代謝に影響しています。

橋本病とは、この甲状腺に慢性的な炎症が起こる病気のことです。

そのため、慢性甲状腺炎と呼ばれることもあります。

 

なお、なぜ橋本病という名前が付いているのかと言いますと、この病気に関する論文を発表したのが、日本人の橋本策(はしもと・はかる)博士だったからです。

発表先はドイツの医学雑誌で、今から100年以上前の大正時代のことでした。

 

その論文が、この病気を取り上げた世界初の論文であったため、病気に橋本博士の名前が付けられた、というわけです。

橋本病を発症されるのは、ほとんどが女性の方です。

年齢的には30~40代の方が多いのですが、20代の方がなられることもあります。

 

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甲状腺の病気、橋本病の治療法とは?

前項でご紹介しましたように、橋本病は甲状腺に炎症が起こるという病気です。

普通、炎症といいますと、ばい菌などの影響で起こる場合が多いのですが、橋本病はそうではありません。

橋本病の炎症は、自己免疫異常によるものです。

そもそも免疫とは、人間の体に備わった、建康を守るための仕組みです。

 

外部から害になるものが入ってきた時に、それを攻撃し、体を守ってくれるのが、免疫本来の役目なのです。

しかし、自己免疫異常では、その仕組みが異常を起こし、自分の体を攻撃するようになってしまいます。

橋本病では、自己免疫異常によって、自分の体の中にある甲状腺を攻撃してしまいます。

攻撃された甲状腺は、いつものような働きができなくなり、機能が低下してしまいます。

そのため、甲状腺ホルモンの量が不足するなどの影響が出てきます。

 

このように、甲状腺の機能が低下して甲状腺ホルモンの量が少なくなることを、甲状腺機能低下症と呼びます。

橋本病の方の30~40%に、甲状腺の機能異常があると言われています。

甲状腺の機能異常がある場合には、そのままでは甲状腺ホルモンの量が足りませんから、薬で補うことになります。

薬で甲状腺ホルモンの量が十分になれば、甲状腺機能低下症の症状はなくなっていきます。

なお、治療期間は比較的、長めです。

ちなみに、よくなったと思って途中で勝手に薬をやめた場合、最初からやり直しになりますので、ご注意ください。

 

また、薬の服用の仕方によっては体に負担がかかることもあり得ますので、特に高齢の方や心臓が悪い方などは、医師の指示を守るよう、気をつけていただければと思います。

薬で甲状腺ホルモンの濃度が正常値に戻っていれば、健康な時と同じように生活することができます。

食事制限や運動制限などもありません。

そういう意味では、治療中の制約が少ない病気とも言えます。

 

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甲状腺の病気である橋本病と妊娠・出産の関係とは

医学は日々、進歩しているため、昔の知識が今では通用しないことが多々あります。

橋本病と妊娠・出産の関係もそのひとつです。

 

以前は橋本病が不妊や出産後の子供の状態に影響すると言われていましたが、今ではそういった心配はほとんどありません。

ただし、適切な治療を行なっていれば、の話です。

まず不妊についてですが、橋本病が原因で不妊の確率が高くなるということはありません。

次に妊娠・出産に関してですが、橋本病が原因で甲状腺ホルモンが不足している場合、流産などになる可能性が高くなります。

 

しかし、これは何の治療もしていなければ、の話です。

甲状腺ホルモンを薬によって補充している場合には、橋本病が原因で可能性が高くなるということはありません。

また、子供の状態に関しても、悪影響はありません。

 

唯一、突発性粘液水腫(とっぱつせいねんえきすいしゅ)の方が出産された場合には、低確率で子供が甲状腺機能低下症になることがあります。

しかし、適切な治療を行なえば、悪影響が出ることはありません。

また、治療期間も生後半年程度で終了となります。

なお、出産に伴う検査をきちんと受けていない場合には、発見が遅れて治療が間に合わないことがありますから、気をつけてくださいね。

 

甲状腺の病気、橋本病が合併するかもしれない要注意の病気とは?

ここまで見てきましたように、甲状腺の病気の一種である橋本病は、がんなどに比べますと、それほど深刻な病気というわけではありません。

しかし、橋本病にかかっている影響で発症するかもしれない病気の中には、少し注意した方がよいものも含まれています。

そのため、ある程度は気をつけておくことが必要です。

橋本病の影響で発症するかもしれない注意すべき病気としては、悪性リンパ腫があります。

悪性リンパ腫とは、血液の中にあるリンパ球というものが異常に増え過ぎてしまうことによって起こる病気です。

リンパ球は白血球の一種ですから、本来は体の健康を守るためのものなのですが、増え過ぎてしまいますと、体に害になってしまうのです。

悪性リンパ腫は治る確率が高い病気なのですが、実際には悪性リンパ腫の中でもいろいろなタイプがあり、それぞれのタイプによって症状や治療の効き方などはさまざまです。

悪性リンパ腫の代表的な症状としては、甲状腺が大きくなるということが挙げられます。

大きくなるペースはさまざまなのですが、橋本病を発症されている方で、甲状腺が大きくなってきていると感じられた場合には、早い段階で一度、病院に行かれることをおすすめしておきます。

 

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