肝臓とアルコールの関係性、中性脂肪・脂肪肝・肝炎・肝硬変などの病気について

知っておきたい、肝臓とアルコールの関係

お酒は楽しいものですが、
場合によっては健康に影響が出るのが難点です。

中でも特に注意が必要なのが肝臓です。

実際のところ、肝臓とアルコール(お酒)に
関係があるというところまでは把握されていても
その理由や具体的な内容まではよく分からない、
という方も多いのではないでしょうか。

 

以下に、肝臓とアルコールの関係や、
肝臓がアルコールでダメになると
どうなってしまうのかなどについて
ご紹介していきますので、
参考にしていただければ幸いです。

肝臓の働きとアルコールの密接な関係とは

肝臓は内臓のひとつで、
おなかの右側にあります。

人間の臓器の中では最も大きなもので、
さまざまな重要な役割を担っています。

肝臓の主な働きは、5つあります。

それぞれ、
[消化に役立つ胆汁を作り出すこと]
[栄養の調整と貯蔵]
[毒素などを無害な形に変える解毒]
[古い赤血球の分解]
[アルコールの分解]、
となっています。

お酒と関係があるのは、
一番最後の[アルコールの分解]です。

 

体の中に取り入れたものを元にして、
さまざまな合成などを行なうことを
代謝(たいしゃ)と言いますが、
肝臓はアルコールの代謝の9割以上を担っています。

つまり、飲んだアルコールのうち、
9割以上が肝臓で処理されるわけです。

このように、
肝臓の働きとアルコールには密接な関係があります。

 

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肝臓のアルコール処理能力には限界がある

前項でご紹介しましたように、
肝臓はアルコールの処理を、
ほぼ、一手に引き受けています。

通常の状態でしたら、
肝臓の処理能力には何の問題もありません。

しかし、肝臓の処理能力には、
ひとつ、大きな特徴があります。

それは、
肝臓がアルコールを処理するペースは一定だということです。

 

たとえば、
一度に大量のアルコールを摂取したからといって、
肝臓が処理のペースを上げて、
一気に処理してしまえるわけではありません。

同じようなペースで
毎日コツコツと処理していくのが、
肝臓のアルコール処理能力なのです。

ですから、
一日に肝臓で処理できるアルコールの量には、
限界があります。

この限界を越えてしまいますと、
肝臓にさまざまな不具合が出てきます。

 

ちなみに、
肝臓の処理能力には男女差があり、
女性の場合は日本酒で一日に一合程度、
男性はその倍となっています。

しかし、
個人差もありますので、人によって、
上記の量より多かったり少なかったり
ということはあります。

肝臓がダメになるアルコール性肝障害とは?

肝臓の処理能力の限界より多い量の
アルコールを摂取していますと、
アルコールによる肝障害が発生します。

アルコールによる肝障害は1種類ではなく、
段階を踏んで悪化していきます。

 

一般的な悪化の順番は、以下のようになっています。

脂肪肝

肝炎、又は肝線維症(かんせんいしょう)

肝硬変

脂肪肝について

脂肪肝とは、肝臓の中に中性脂肪と
呼ばれる脂肪が貯まった状態のことです。

そもそも肝臓には、
[栄養の調整と貯蔵]の一環として、
[中性脂肪を処理する]という役目があります。

 

しかし、
アルコールの量が多くなり過ぎますと、
アルコールの処理だけで手一杯となり、
中性脂肪の処理ができなくなってしまいます。

そのため、
処理し切れなかった中性脂肪が
肝臓に貯まったままとなり、
脂肪肝となってしまうのです。

肝炎について

肝炎とは、肝臓に炎症が起こった状態のことです。

大酒を続けて飲むことがきっかけで、
発症することが多いです。

場合によっては、
死に至ることもあるため、
注意が必要です。

肝線維症について

肝線維症とは、処理能力の限界を
越えた処理を続けているために、
肝臓の再生が間に合わず、
肝臓が硬くなり始めてしまうことです。

実は、肝臓は臓器の中でも、
特にタフな部類に入ります。

 

ですから普通は、肝臓が少々傷んでも、
また元通りに再生して、
いつも通りの働きを続けることができます。

ですが、
処理能力の限界を越え過ぎてしまいますと、
きちんと再生できなくなり、
肝臓が硬くなり始めてしまうのです。

この硬くなり始めることを
線維化(せんいか)と呼んでいます。

そのまま硬くなり続けますと、肝硬変になります。

肝硬変について

肝硬変とは線維化が進んだ状態のことです。

肝臓の働きが、かなり落ちている状態で、
元の健康な状態に戻ることは望めません。

また、
そのまま、死に至ったり、
肝臓の癌になることもあります。

 

ちなみに、
肝硬変は、肝線維症からだけでなく、
肝炎からもなることがあります。

アルコール性肝障害は、
このように段階を踏んで
悪化していきますので、注意が必要です。

あまり悪化していない段階でしたら、
禁酒等によって改善することができますので、
取り返しがつかなくなる前に、
早めの対応を心がけたいものです。

 

肝臓とアルコールの関係についてのまとめ

以下に、肝臓とアルコールの関係について、簡単にまとめさせていただきます。

 

・肝臓は、摂取したアルコールの9割以上を処理している。

 

・肝臓は一定のペースでしか、アルコールを処理できない。
そのため、アルコールの量が多くなり過ぎると、肝臓に不具合が出てくる。

 

・肝臓の不具合は、通常、[脂肪肝→肝炎または肝線維症→肝硬変]という順番で進行する。

 

・脂肪肝とは、アルコールの処理が追いつかないため、中性脂肪の処理ができず、肝臓に中性脂肪が貯まった状態のこと。

 

・肝炎とは、肝臓に炎症が起きた状態のことで、死に至るケースもある。

 

・肝線維症とは、肝臓の傷みがひど過ぎて、肝臓が硬くなり始めた状態のこと。

 

・肝硬変とは、肝臓がさらに硬くなった状態のこと。

肝臓の働きが極度に悪くなっており、死に至ったり、肝臓の癌になることもある。

 

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