熱中症をケアして楽しいゴルフを!
ゴルフは爽快感あふれる楽しいものですが、プレー中に病気で倒れてしまっては、せっかくの楽しさも台無しです。
ゴルフは屋外のスポーツですので、熱中症の危険が付きまといます。
夏場が危険だというのは、ゴルファーの皆様は既にご承知かと思いますが、意外なことに、梅雨明けやそれ以前にも、熱中症になられる方が大勢いらっしゃるのです。
以下に、ゴルフを安全に楽しむための熱中症の基礎知識や予防法、なってしまった場合の対処法についてご紹介していきますので、参考にしていただけましたら幸いです。
熱中症のタイプを把握して、ゴルフ場で適切な対処をしよう
熱中症には4通りあって、それぞれで症状がちがい、また、対処法もちがいます。
ですから、4通りの熱中症すべてについて把握しておかないと、ゴルフのプレー中にお仲間が熱中症を発症されていても、それと気づかず対応が遅れる、といったことになる危険性があるのです。
4通りの熱中症とは、熱失神(ねつしっしん)、熱けいれん、熱疲労、そして熱射病です。
それぞれの症状や原因、対処法については、以下に個別にご紹介します。
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[熱失神]
熱中症の中では軽い部類に入ります。
主な症状は、[めまい、顔色が悪くなる、一時的に気を失う]、などです。
暑さの影響で、脳を流れる血流の量が一時的に少なくなったことが原因です。
対処法としましては、衣服をゆるめて熱を逃がしやすくする、涼しいところに運ぶ、体を寝かせる、足を体より高くする、水分を補給する、などがあります。
ゴルフ場ですから日陰は多いですし、コースの起伏を利用すれば足を体より高くすることも容易かと思います。
ちなみに、足を体より高くするのは、脳に血液が流れやすくするためです。
[熱けいれん]
水分だけを補給して、塩分を補給しなかった場合になりやすい熱中症です。
主な症状は、[筋肉痛、筋肉のけいれん]です。
原因は、汗をかいた際に水分と塩分の両方が減ってしまったのにも関わらず、水分だけを補給したために、体の中の塩分が足りなくなってしまったことです。
対処法は、経口補水液(けいこうほすいえき)などの濃い目の食塩水で、水分と塩分の両方を補給することです。
[熱疲労]
このあたりから、場合によっては急いで救急車を呼ぶ等しなくてはならなくなってきます。
熱疲労の主な症状は、[全身のだるさ、頭痛、吐き気]などです。
原因は、汗のかき過ぎによる脱水症状です。
要するに、体の中の水分が極端に足りなくなって、体に障害が出ている状態です。
対処法としましては、涼しい場所に運ぶ、スポーツドリンク等を飲ませる、などがあります。
熱疲労に関しては、ひとつ、難しいポイントがあります。
熱中症の重症度は1度から3度(※数字は本来、ローマ数字)の3段階あるのですが、熱疲労には1度から3度まで、すべての段階が含まれています。
つまり、一口に熱疲労といっても、危険度の低いものから、命の危険があるものまで、非常に幅が広いのです。
熱疲労と思われる状態で吐き気を感じておられたり、あるいは自力で水分補給ができない状況でしたら、救急車を呼ぶことをおすすめします。
[熱射病]
熱中症の中では最も危険な状態です。
主な症状は、[体がふらつく、会話の内容がおかしい、意識がない]などです。
原因は、暑さの影響で脳に異常をきたしてしまったことです。
そのままにしておきますと、さらに症状が悪化して死に至るケースもありますので、早めに救急車を呼び、救急車の到着までは、できるだけ体温を下げるよう心がけてください。
熱中症を防ぐためにゴルフで気を付けることとは?
熱中症へのなりやすさには、[環境、行動、体]の3つが影響しています。
このうち、環境はゴルフをする以上、変えようがありません。
ですから残る2つについてケアしていくことが大切になってきます。
まずは、体についてです。
体とは、体力や体調のことです。
睡眠不足や前夜の酒、何も食べずにゴルフ場に来た、などは、熱中症へのなりやすさに大きく影響しますので、ご注意ください。
次は、行動についてです。
まず準備するものについてですが、水分と塩分を両方補給できるもの、帽子、日傘といったところは必需品です。
サンバイザーでは暑さ対策としては不十分ですので、帽子の着用を心がけてください。
ちなみにサングラスは、熱中症対策というよりは、目が痛むのを防ぐ役割の方が大きいです。
実際のプレー中には、こまめな休息と水分・塩分の補給をし、もし暑さを感じるようでしたら、あおぐなどして、少しでも体温を下げてください。
とにかく、体力を回復させながら体温が上がり過ぎないようにし、水分と塩分をしっかり補給することが大切です。
熱中症をケアしてゴルフを楽しむためのポイントのまとめ
以下に、熱中症をケアしてゴルフを楽しむためのポイントについて
・ゴルフ場での熱中症は、夏だけでなく、梅雨明けやそれ以前にも発症する。
・熱中症には4通りあり、それぞれに合った対処法が必要。
・熱中症を防ぐには、体力不足の状態でゴルフをやらないこと。
・プレー中は休憩しつつ水分と塩分の補給をし、体温を上げ過ぎないよう心がける。
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