EBウイルス症状について
EBウィルスは人間のBリンパ球に感染することで起きる病気で、感染することで様々な症状が体に現れてきます。
基本的には人間の咽頭に生息しているウィルスのため、発症することにより扁桃腺が腫れて炎症をお越し高い発熱が続く症状が現れます。
体の倦怠感もかなり長い間続くことになりますし、体にEBウィルスによる発疹が出る場合もあります。
倦怠感に関しては約1週間程度続くことも有りますし、EBウィルスが腸に回った場合には嘔吐の症状や食欲不振などの症状も現れます。
肝機能にも障害が及びますので、それによる黄疸の症状もEBウィルスの特徴だと言えます。
EBウィルスの場合、きちんと完治させない場合には再発する可能性も高く、症状が長引いた場合には重篤になる場合もあり、命の危険に繋がる恐れもあります。
その為、長期間熱が続く場合や、体の倦怠感が抜けない場合、風邪のような症状だけれど風邪とは何かが違うと感じた場合には、EBウィルスによる感染症の疑いがありますので、放っておくのは非常に危険だといえます。
風邪との決定的な違いはやはり肝機能に障害が及ぶと言う点で、風邪の場合は肝機能障害になることはまずありませんが、EBウィルスの場合ほぼ肝機能に障害が出ますので、尿が異常に臭い異臭がする場合にはEBウイルス症状を疑うほうが良いかもしれません。
EBウイルス症状の場合は、咳や鼻水と言った風邪特有の症状もほとんどありませんから、それを判断材料にするのも選択肢の一つとなります。
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人気声優:松来未祐さんもEBウイルスに感染していた
病気はなぜ見つからなかったのか。昨年10月に38歳で亡くなった人気声優、松来未祐(まつき・みゆ、本名・松木美愛子=みえこ)さんの両親が、娘の命を奪った「慢性活動性EBウイルス感染症(CAEBV)」の周知と難病指定を願い、伏せていた病名の公表に踏み切った。EBウイルスは日本人の成人の9割以上が保有しているとされるが、発症はまれ。医師の間でもあまり知られておらず、松来さんは通院を繰り返しても感染判明まで1年以上かかった。公表は松来さんの遺志でもあった。
広島県内に住む父の松木孝之さん(69)と母智子さん(68)によると、松来さんが最初に体調不良を訴えたのは2013年ごろ。夜中になると39度台の高熱に苦しんだ。昨年正月の帰省時には、首のリンパ節が腫れ上がり疲労を訴えた。東京都内の複数の病院を受診し、がんの検査も受けたが、診断はいつも「異常なし」だったという。
CAEBVの疑いが分かったのは昨年6月。専門医がいる都内の病院を紹介された。7月2日に診療予約をしたが、6月30日に呼吸困難に陥って、この病院に救急搬送され入院。抗がん剤治療を経て9月に退院したものの、2週間後に容体が悪化し、10月27日に亡くなった。
<毎日新聞 2月3日(水)11時2分配信>
EBウイルス症状の子供について
EBウイルス症状は本来子供が最も感染しやすいウィルスで、初感染は幼児期に感染する場合が多い病気です。
子供のEBウイルス症状に関しては大人と同様に発熱や扁桃炎などの症状が現れますが、突発的に症状が現れることが多く、突然38度以上の高熱が出る場合もあります。
それ以外にもいちご舌と呼ばれる舌がいちごの様な状態になる症状や、眼瞼浮腫と呼ばれる上まぶたが腫れぼったくなる症状も現れやすい症状の一つと言えます。
肝臓や脾臓、頸部リンパ節が腫れる症状もEBウイルス症状の大きな特徴と言えますので、これらの症状がみられる場合にはEBウイルス症状である可能性が高くなります。
幼児期に感染し発症した場合、他の幼児期に感染する病気と判別がつかないと言うケースも多く、その為他の病気と勘違いしてしまいEBウイルス症状を放置してしまうということも少なくありません。
子供の場合大人に比べて体の抵抗力も弱いため、EBウイルス症状が非常に長引くことも有り、長い場合には1ヶ月以上EBウイルス症状が続く場合もあります。
その為子供の変化に注意をしておくことも重要ですし、風邪と間違えないようにすることもEBウィルス症状を長引かせないためには必要なことと言えます。
体の発疹もEBウイルス症状であるかどうかを確認するためのポイントとなりますので、発熱が続き発疹が現れた場合やそれに伴う瞼の腫れが見られる場合には速やかに医療機関の受診を行うようにする必要があります。
EBウイルスの感染経路
EBウイルスの感染経路に関しては、基本的に飛沫感染や経口感染で感染することになります。
EBウィルス自体は世界中に広く分布していますし、健康な人間の咽頭に生息していますので普通に生活しているだけでも咽頭にEBウイルスがいる可能性は極めて高いわけです。
その為親がEBウイルスを持っていた場合に子供にキスをしたりするとそれだけでも感染しますし、同じ食器やスプーンなどを使用して一緒に食事をする場合でもEBウイルスは感染する可能性があります。
仲間同士でペットボトルのジュースなどを回し飲みする場合でも感染する恐れがありますので、基本的に他人の唾液を取り込んでしまうような行為はEBウィルスの感染経路になります。
もちろん咳やくしゃみなどでも飛沫感染しますので、普通に生活しているだけでもEBウイルスの感染経路は非常に多いということになります。
ただ空気感染などはしませんので、EBウイルスの感染者が同じ部屋に居ただけでは感染経路にはなりません。
EBウイルスの感染を防ぐために必要なことは、唾液での感染が感染経路になるので使用する食器などは一緒に使用しない、同じジュースなどを回し飲みしない、キスも控えるということが感染経路を経つ手段としては有効な手段となります。
飛沫感染に関しては、自分がマスクを着用すると言う方法でも飛沫感染は防げますので、唾液が相手の体内に入り込まないようにすることが重要な対策方法となります。
EBウイルスの症状チェック項目
EBウイルス症状に感染した場合には特有の症状が現れます。
その為EBウイルス症状のチェック項目を確認することでEBウィルスに感染しているかどうかを確認することが出来ます。
チェック項目は以下の通りとなります。
・発熱が長期間続く
・体の倦怠感が数週間継続的にある
・上まぶたが腫れぼったくなる
・のどの痛みが長期間続いている
・お腹や背中の痛みを感じることがある(肝臓や脾臓の腫れ)
・扁桃腺が腫れている
・舌の状態がいちごのようなぶつぶつになっている
・尿から異臭がする
・食欲不振が長期間続いている
・吐き気や頭痛が継続的にある
・体に発疹が現れている
・腸の状態が悪く下痢などの症状が続く
・発熱しているが咳や鼻水、くしゃみなどは無い
・黄疸の症状が確認できる
このチェック項目に当てはまる数が多ければ多いほどEBウイルス症状である可能性が極めて高くなります。
一見風邪にも似た症状のEBウイルス症状ですが、発疹や黄疸などの症状は明らかに風邪とは異なりますし、瞼の腫れといった症状もEBウイルス症状特有の症状ですので、チエック項目に当てはまる数が多い場合には、EBウイルス症状であることを疑う必要があります。
その場合速やかに医療機関の受診を行う必要があります。
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